健康に気をつける④
我々は生きるために食物を摂取します。食物は先ず口腔内で噛み砕かれます。
食道を通って、胃に入ります。胃では消化液などによってより小さく砕かれ(消化)ます。胃は単に潰す所です。胃では栄養素は吸収されません。ここ大事です!
胃で十分に消化された食物(栄養素)は腸まできて、三大栄養素は単糖のブドウ糖まで消化され、腸の絨毛から初めて身体に取り込まれます。
身体にとって大事なものを取り込む場所は腸しかないという事をしっかりと憶えておいて下さい。腸は超大事です(寒)。
腸の絨毛から取り込まれたブドウ糖は血液成分として、全身の細胞(60兆個)にくまなく配られます。これを助けるのがインスリンです。
血糖値が上がるとインスリンが上がり糖の吸収を助けます。さらに脂肪に蓄えやすくなるので、GI値が大事です。GI値とはインスリンの上がりやすさの数値です。
細胞まで運ばれたブドウ糖は、細胞の中のベルトコンベアにブドウ糖がどんと置かれ、その周りにこのブドウ糖を細かく砕く、分解する作業員が配置されます。
この作業員が、昨日、今日食事で身体に取り込んだ、ビタミンB群(VB1・VB2・VB6・VB12・ナイヤシン・葉酸など)です。
そしてこの作業員達はそれぞれ特殊技能集団であるために、VB1が欠員でVB6が過剰定員となっていても、手伝いにまわる事ができません。
そしてこれら作業員を補助する補助作業員、即ち触媒に当たるのがミネラル群(カルシウム・マグネシウム・クロムなど)です。
これも昨日、今日食事で摂取した食物に含まれているものです。
これら作業員、補助作業員が協力して、運び込まれたブドウ糖をより細かく砕く、分解(燃焼)していくとエネルギー産生されます。
これを細胞の仕事(働き・代謝)と表現します。
十分な人手が用意できている細胞は100%のエネルギー生産即ち100%の働きをすることになります。当然人手の充足率がエネルギー生産量に影響します。
ということで、ご自分の60兆個の細胞がどれ位の仕事(働き)をしているのかを知るためには、日々摂取している食材(食物)で、60兆個の細胞が働くのに必要な「モノ」即ちビタミン群、ミネラル群が何%摂取できているかが問題となります。
細胞の代謝をエネルギー発生と考えると分かり易いと思います。
エネルギーを発生する外燃機関としてエンジンがあります。エンジンを効率よく働かせるためには、ガソリン、オイル、点火剤が要ります。
細胞をエネルギー生産のための内燃機関と考えると、ガソリンがブドウ糖即ち食事で摂取する三大栄養素です。