腸と酵素① 〜腸のはたらき〜
人間は胃で分解した栄養を腸で吸収します。
腸は吸収という意味でとっても大事な器官です。
この腸には4〜500種類、約500〜1000兆もの腸内細菌がいます。
この腸内細菌にはビフィズス菌や乳酸菌のように身体に良い影響を及ぼす善玉菌と真逆のクロストリジウムや大腸菌のような悪玉菌、そして優位な方につく日和見菌がいます。普通は善玉菌20〜30%、悪玉菌が5〜10%、日和見菌は70%くらいなのですが、がん患者では悪玉菌30%近く、善玉菌がほぼ0になるそうです。
腸は入ってくる食物などに触れることが多いので、免疫力が高くある必要があります。そのためリンパ組織を集めて外的と戦うようにできています。
まずこの腸の状態をよくすることが大事です。そのために腸内細菌の力を借りる必要があります。
つまり善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。
善玉菌の役割は腸管感染や食中毒から身体を守ってくれます。
腐敗菌の増殖を抑えて、腸内環境を綺麗に整えます。他にも腸の運動を活発にし、排便を促し便秘を改善します。便が溜まっていると活性酸素が増えたりするので、適切な排便は病気の予防に必要です。
他にも免疫力を高める効果もあります。
逆にクロストリジウムが増えると免疫力が下がります。
身体の免疫力が下がると風邪などの感染症にかかりやすくなるだけでなく、身体にできた異常細胞の処置などもできなくなるのでがん細胞が増えてしまったります。
善玉菌の増やしかたとしてプロバイオティクスとプレバイオティクスがある。
プロバイオティクス:「宿主に有益に働く生きた細菌(=有用菌)によって構成される添加物」と定義されている。要は乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌などの菌が入ってるものでヨーグルトなど発酵乳など。
プレバイオティクス:「大腸に常在する有用菌を増殖させるか、あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで宿主に有益な効果をもたらす難消化性食品成分」と定義されている。善玉菌を増やしたり元気にするえさのようなもので、いわゆるオリゴ糖類や抵抗性デンプン、食物繊維類など。