花粉症 〜点眼、点鼻③〜 点鼻について
点鼻薬は鼻に直接指す薬です。病院で処方してもらわなければいけないものや、ドラッグストアで買えるものなどがあります。
ドラッグストアでかえるものには血管収縮剤が含まれており、使えばすぐに鼻づまりが解消されすっきりした感じが得られます。
しかし長期に連用することにより点鼻薬を使い続けないと鼻づまりが解消されなくなってしまいます。
これを薬剤性鼻炎といい、最悪手術になりますので、注意が必要です。
医療機関で処方される点鼻薬では、副腎皮質ホルモン(ステロイド)という成分が含まれているものが多いです。
血管収縮薬のように使った瞬間に効くというものではありませんが、毎日使い続けることにより徐々に効果があらわれます。
飲み薬のステロイドとはちがい、点鼻薬は身体への吸収がほとんどなく副作用が出にくいのが特徴です。小児にも適応が認められています。
花粉症の症状がひどくなってくると、粘膜の腫れが強くなり薬剤が鼻の奥に届きにくくなります。
その時には血管収縮剤の点鼻薬を少し使用してみてから、ステロイドの点鼻薬を使うと薬剤がうまく鼻の中に入り、効果が発現しやすくなります。
病院で処方されるもので有名なものは「アラミスト」「ナゾネックス」「エリザス」です。
・アラミスト:鼻だけでなく眼の症状にも効果が期待できる
・ナゾネックス:全身作用が少なく長期間向け
・エリザス:添加物がないため刺激がすくない
またエリザスは粉末のため液垂れなどもありません。
点鼻はいつでもいいのですが、鼻通りをよくして使う必要があります。
血管収縮剤は長期間つかうのではなく、症状を改善させ、ステロイドは悪化を防ぐためにある程度継続して使う薬であることを知っておいてください。