使える筋肉、使えない筋肉?
よくボディビルダーの筋肉は使えない筋肉と言われたりします。
でもこれはあまり適切な表現ではありません。
力は筋肉の大きさに比例します。
ただ、どんな動きになれているかの違いはあります。
例えば自転車にのるときも最初きごちなくても徐々になれてきてスムーズにのれるようになります。
人間は脳から指示をだして体をうごかしますが、その指示と動きの連動には慣れることが必要です。
筋肉を大きくするトレーニングは意識して負荷をかけていくトレーニングになります。
腕立ても反動をつけてスピーディにやるのとゆっくりでやるのでは、回数は同じでも負荷は違います。言葉でいうとチーティング(日本語でいうとズル)というのですが、チーティングをすると重いものも持ち上げられるようになります。
スポーツで筋肉をつかうような場合はチーティングは効果的です。柔道だって反動をつけてより重い選手をなげとばせたほうがいいですよね。
ただ、筋肉を大きくするトレーニングは、適切な姿勢でやるためにも反動をつけず限界までやって、そこからチーティングで少数回やるなどが効果的です。
つまり、スポーツをやるひとはより強く、早い動きをもとめるのに対し、大きい筋肉を作る人はチーティングをせず負荷をかけることになれているため、使えないという表現をされてしまったりするわけです。