カッコいい身体でモテたい男のブログ 〜堀田教之〜

もともと体脂肪が30%あり、中年小太り?で健康状態も良くなかったところから一念発起して体脂肪一桁にした男のブログです♪薬剤師の知識を活かして、食事や運動のことをメインに書いていきたいとおもいます(^-^)

良質な睡眠が人生を変える

 春眠暁を覚えず。

 年中暁を覚えない筆者には関係のない言葉です。が、個人的には冬が一番布団から出にくく、布団にもぐることを幸せに感じてしまいます。人間の3大欲求は食欲、性欲、睡眠欲と言われます。この中で食欲、性欲に関しては数日間満たされなくても死ぬことはありません。しかし、睡眠欲に関しては数日間睡眠を取らないだけで、人は死んでしまいます。そういう意味では睡眠は人にとって非常に重要なことと言えます。

 まずこの睡眠についての定義をお話ししましょう。みなさんにとって睡眠とはどんな状態をいうでしょうか?

 

◎睡眠の状態

 睡眠にはいろんな状態があります。言葉にもあるように『爆睡』、『うたた寝』、『仮眠』などなど。それくらい睡眠には様々な状態があります。なので、一概に寝ていると言っても同じレベルではないわけです。

 では、どんな状態があるのかというと、よくいう言い方ではレム睡眠とノンレム睡眠があります。このレム睡眠は「Rapid Eye Movements」の頭文字の略で、眼球が左右に急速に動く急速眼球運動から来ています。レム睡眠は比較的浅い眠りで、記憶の整理をしたり、外敵に対応できるように覚醒状態を継続した状態になります。それに対してノンレム睡眠は脳を休めるための睡眠になります。これは「Rapid Eye Movements」のない(non)のでノンレム睡眠と呼ばれます。

 

 このノンレム睡眠には4段階の深度があります。

 深度の段階1は、声をかければすぐに目が覚める程度のまだ浅い眠りです。深度の段階2は、情報はキャッチできるが反応はしない程度の睡眠になります。それ以上はだいぶ深い眠りで、簡単には起きない状況になります。

 

 レム睡眠とノンレム睡眠は交互にくるのですが、最初の3時間にノンレム睡眠が多く、後半はレム睡眠が多くなってきます。

 睡眠の機能としては記憶があります。記憶には身体が覚えるものと知識で覚えるものがあります。運動や芸術のように身体で覚えるものについてはレム睡眠時に記憶されます。睡眠不足が続くとノンレム睡眠が優先されるため、身体が覚えるものの記憶はあまりされなくなります。睡眠時間を削って一生懸命練習したのに、あまり上達しないなんてこともあるかもしれません。知識で覚える記憶については海馬というところを通してノンレム睡眠中に大脳皮質に記憶されます。



◎睡眠とホルモン

 人は2種類の理由で眠くなります。一つが身体が疲れたから眠る、というものです。これは日中酷使した身体が休息を求めて睡眠を取るというものです。脳や身体を積極的に休ませる睡眠になります。

 もう一つは一定の時間になると眠くなるいうものです。夕方になり日中の光がなくなるとメラトニンというホルモンが出て眠くなります。そして朝の光で体内時計がリセットされます。実はこのメラトニンというホルモンは抗酸化作用や睡眠覚醒周期の調節・生殖腺の発達と機能の抑制などの働きがあります。

 睡眠中は成長ホルモンが多く出ます。成長ホルモンは脳下垂体から分泌されますが、寝入り際の深いノンレム睡眠時に集中して分泌されます。寝る子は育つ、ということわざがありますが、この成長ホルモンのことを考えると正しいと言えます。

 またコルチゾールというホルモンが睡眠とは関係があります。副腎皮質ホルモンの一種で、過度のストレスを受けると分泌量が増加するため「ストレスホルモン」と呼ばれています。コルチゾールは、深い睡眠になると、その分泌が減ります。なので、良質な睡眠を取るとストレスが減ります。

 

◎睡眠不足

 睡眠不足になると集中力の低下や記憶、学習障害、意欲の低下など日常の生活にも影響のあるデメリットがあります。また、血圧の上昇や心疾患、癌発症、感染症、アレルギー性疾患、アルツハイマー性痴呆症のリスク増大など疾病へのリスクという観点でもデメリットがあります。

 

 資料の作成など不眠でやることなどもあるかもしれません。ただ、睡眠不足になると、長期的にみて記憶力の低下などあまりいい影響はありません。良質な睡眠を心がけることと、早めの準備を心がけましょう。